2005年 JRSA CHAMPIONSHIP F1.F2
第1戦 3/27 SuzukaCirduit
荒木/山中組が'05開幕戦を制す
3月27日(日)鈴鹿サーキット(東コース)において、F1、F2クラスの2005年シーズンが開幕しました。
午前中に行われた予選では荒木/山中組がポールポジションをゲット。それに渡辺/渡辺組が0.236秒差で続きました。2年連続チャンピオンのTeam OZEKI 早川組はパッセンジャーがF1クラスの経験が1度しかない北本選手に代わりトップから3.5秒遅れの3位。小林/中山組はマシントラブルでノータイムで、最後尾グリッドのスタートになりました。
今にも雨が降出しそうな空模様の決勝レース。台数は少ないものの内容は熱いレースになりました。スタートで出遅れる荒木/山中組を渡辺/渡辺組がさしてホールショット。それに早川/北本組が続き荒木/山中組はポールから3番手に後退。荒木/山中組はS字で詰め寄るもののストレートでスリップにつけず2周目終了まではこの順位のまま3台がテール・トゥ・ノーズで周回。3周目の2コーナーで荒木/山中組が早川/北本組のアウトに並び、コーナー立ち上がりでそのまま抜き去り2位へ浮上。同様に4周目の2コーナーでトップの渡辺/渡辺組を抜き、ついにトップに返り咲き、5周目にこのレースのファステストラップを出して一気に後続を引き離して02年シーズン第5戦TI以来の
久々の優勝。2位争いは渡辺/渡辺組と早川/北本組の前にマシンの不調でペースの上がらない小林/中山組が周回遅れであらわれたあたりから早川/北本組が徐々に遅れはじめ、そのままの順位でゴールとなりました。
第2戦 5/1 Tsukuba Circuit
渡辺/石垣組が初優勝
5月1日(日)筑波サーキットにおいて、F1、F2クラスの第2戦が開催されました。
予選で初のポールポジションを取った渡辺/石垣組が決勝でも快走をみせ、ポール・トゥ・ウィンでF1クラス参戦5シーズン目、出走24戦目での悲願の初優勝を果たすと同時に05シーズンランキングもトップに立ちました。
2位に土屋/大木組、3位に山本/深井組(F2)がはいりました。
第3戦 7/18
SuzukaCurcuit
渡辺/石垣組が2連勝
7月18日(日)鈴鹿サーキット(東コース)において、F1、F2クラスの第3戦が開催されました。
午前中に行われた予選では正パッセンジャーの大木選手をケガで欠きながらも土屋/近藤組がポールポジションをゲット。それに荒木/山中組が0.434秒差で続きました。第2戦で初優勝を果たした渡辺/石垣組が3位で続き、4位には開幕戦の春の鈴鹿ではタイムが残せなかった小林/中山組がはいりました。
F2クラスは伊藤/山田組のみの参戦でした。
決勝レースは土屋/近藤組がポールポジションからホールショット。その後方では渡辺/石垣組が1コーナーで荒木/山中組の前に出ますが、2コーナーでイン側の荒木/山中組が抜き返し、予選順位通りのスタートとなりました。
急造ペアの土屋/近藤組は予選での一発のタイムは出たものの、レースではペースが上がりません。背後にピタリとつけ、何度も前をうかがう荒木/山中組をい巧みなブロックラインで前に出さない展開が5周目まで続きましたが、ついに6周目の2コーナーの飛び込みで荒木/山中組がトップに立ちました。
その後は荒木/山中組が2位以下との差をぐんぐん拡げながら開幕戦に続いての鈴鹿2連勝が見えて来た8周目の逆バンクでなんとサイドのホイールが破断、脱落というトラブルに見舞われリタイヤ。その後、ペースの上がらない土屋/近藤組を渡辺/石垣組が最終ラップに捕らえて筑波に続き2連勝を決めると同時にチャンピオンシップポイントでも2位荒木/山中組に15ポイントの差をつけました。
2位に土屋/近藤組、3位に小林/中山組がF1クラスへステップアップして初表彰台。
唯一のF2クラス伊藤/山田組も完走をはたしました。
第4戦 8/14 Okayama International Circuit
荒木/山中組が今期2勝目
8月13(土)、14日(日)の2日間、岡山国際サーキットにおいて、F1、F2クラスの第4戦が開催されました。
土曜日の予選でポールポジションを取ったのは荒木/山中組。しかし、2位の渡辺/石垣組とは0.912秒差、3位の土屋/原田組までも0.947秒差という僅差となり、接戦が予想されます。
4位は粕谷/飯島組が始めてのマシンでF2クラストップタイムをマークし、それに前戦鈴鹿で唯一のF2マシンだった伊藤/山田組が続き、以下、堀内/安田組、吉岡/菅組となりました。
このサーキットのコースレイアウトはブレーキに厳しく、各チームとも予選後のブレーキのメンテナンスに余念がありません。決勝でもその使い方が重要なカギとなるでしょう。
決勝レースは2列目3番グリッドから土屋/原田組が好スタートを決めホールショット。
それに荒木/山中組、渡辺/石垣組と続き1周目を終了。2周目のアトウッドコーナーの立ち上がりで荒木/山中組が土屋/原田組を捕らえトップに立ち、その周と3周目にベストラップの走りで2位以下を一気に引き離したところでブレーキ温存の走りに。同じく3周目のアトウッドコーナーの立ち上がりで渡辺/石垣組も土屋/原田組を捕らえ2位に上がり、4周目には荒木/山中組の背後に迫りましたが、5周目にブレーキが悲鳴をあげることとなり、逆に土屋/原田組に抜き返される結果となりました。土屋/原田組も同様にブレーキが厳しい中ベストラップで荒木/山中組に迫りましたが、ブレーキを温存しコントロールした荒木/山中組が辛くも逃げきり予選タイム差よりも少ない0.938秒差でのトップチェッカーを受け、今期2勝目をあげました。
F2クラスは予選タイムで他を大きくリードする粕谷/飯島組が後続を大きく引き離し、総合4位で周回していたものの、5周目の1コーナーでコースアウト。一気に2位の伊藤/山田組との差が縮まると、焦りがでたのか、6周目の1コーナーでも同様にコースアウト。なんとか、伊藤/山田組の直前でコースに復帰するものの、コンビネーションを乱し直後の2コーナー三度のコースアウトを喫し、再びコースに戻ることはありませんでした。これによって伊藤/山田組がトップに立つと、そのまま最終ラップまで走り切り総合4位となり、鈴鹿に続いてF2クラス2連勝。
総合6位/クラス2位にはピットスタートからコンスタントに走り切った吉岡/菅組が入りました。
堀内/安田組はDNSでした。
第5戦 9/11Sugo
土屋/大木組が今期初優勝
9月11(日)宮城県のスポーツランドSUGOにおいて、F1、F2クラスの第5戦が開催されました。
午前中の予選でポールポジションを取ったのは目下ランキングトップの渡辺/石垣組。2番手に正パッセンジャーの大木選手がケガから復帰した土屋/大木組が1.277秒差でつけ、3番手にはF2クラスの吉野/堀内組がF1クラスの山本/深井組をかわして入り、以下、粕谷/渡辺組、吉岡/帖佐組と続く6台のグリッドとなりました。
雨が心配された決勝レースでしたが、ドライでのスタートになりました。
このレースでもホールショットを決めたのは2番グリッドの土屋/大木組。第2戦から4戦連続となり、しかも土屋/大木組は出場レースではすべてホールショットを奪うロケットスタートです。
それにポールポジションの渡辺/石垣組が続き、4周目のストレートでついにトップを奪い返しました。しかし、続く2コーナー、ヘアピンとピタリと背後につけた土屋/大木組からのプレッシャーを受けてか、S字コーナーでミスをおかし失速。続く登りの第7コーナー(右35R)で土屋/大木組がインをつき再びトップを奪い返しました。
その後、6周目のヘアピンで吉岡/帖佐組スピン転覆したため、レースは赤旗中断。そのままレースは5周目終了時の順位で成立となりました。
これによって、土屋/大木組が今期初優勝し、3年振り7回目の日本チャンピオンに望みをつなぎました。
2位にポールポジションからスタートの渡辺/石垣組が入り、ランキングトップをキープ。
3位に吉野/堀内組が入り、F2クラス優勝。以下、山本/深井組、粕谷/渡辺組、吉岡/帖佐組となりました。
最終戦まで持ち越したF1クラスチャンピオン争いは土屋/大木組は優勝が絶対条件。
一方、渡辺/石垣組は完走ポイントさえゲットできれば初チャンピオンが決まります。
F2クラスは今回。吉野/堀内組が2勝目をあげ、伊藤/山田組と2勝づつで同ポイントのランキングトップ。最終戦で前にゴールしたチームがチャンピオンとなります。
第6戦 11/13Sugo
渡辺/石垣組がチャンピオン獲得
11月13(日)9月の第5戦に引き続き宮城県のスポーツランドSUGOにおいて、F1、F2クラスの最終戦が開催されました。
午前中の予選でポールポジションを取ったのはここSUGOでの前戦で優勝し、この最終戦までチャンピオン争いを引き延ばすことに成功したランキング2位の土屋/大木組。
そして、2番手にランキングトップの渡辺/石垣組が土屋/大木組から0.184秒差で入りました。
3番手以下はF2クラスの各車が粕谷/渡辺組、堀内/横山組、吉岡/大塚組と続く5台のグリッドとなりました。
決勝レースは逆転チャンピオンのためには優勝が絶対条件の土屋/大木組が得意のロケットスタートでホールショットを奪うと、そのまま後続との差を順調に拡げ、一度も先頭を明け渡すことなくポール・トぅ・ウィンを決めました。
続いて渡辺/石垣組が4.621秒差でゴールし2位。これによって渡辺/石垣組が初のシリーズチャンピオンを獲得しました。
以下も予選順位通りにゴールし、3位でゴールした粕谷/渡辺組がF2クラス初優勝とともに大逆転でのシリーズチャンピオン獲得となりました。
最終戦まで持ち越した各クラスチャンピオン争いでしたが、F1クラスの渡辺/石垣組と土屋/大木組はともに優勝2回、2位2回と有効ポイントでは全くの同点で差がつかず、獲得総ポイント差での決着となりました。
F2クラスは同点でチャンピオン争いをしていた吉野/堀内組と伊藤/山田組が最終戦に揃って欠場となったため、ポイント3位にいた粕谷組が初優勝の18ポイントを加え、一気にシリーズチャンピオンを獲得しました。